記事

ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2006

真板潔が単独首位

道具の進化で、ゴルフの内容や飛距離にはいまの若手にも遜色ない、とは思うが46歳。
年齢のほころびは、随所に出ている。
オフだから、といってそれほど練習に時間を費やせなくなった。「・・・あちこち、痛いところだらけだから。休みの日は、安静にするほうが先」。

持病の腰痛も、相変わらず。
最近は視力も悪くなり、字を読む距離がかなり遠くなってきた。
「薄暗くなってくると、グリーンも読みづらいときがあって・・・そろそろメガネを買おうかな、と・・・(苦笑)」。

それでも、この日こうして9バーディ(1ボギー)を奪い、今季初のトップスタートを切るとつくづく思う。

「やっぱりツアーが大好きだ」と。

プロ22年目にしてツアー通算1勝。
毎年、賞金ランクによるシード権を狙うしかない。
だから、シーズン開幕時はいつも心配だ。「今年も、大丈夫かな・・・」。
来年の出場権取りには、何年たってもドキドキするが「好きなことをしてお金が稼げる喜びは、やっぱり良いものです」。

それに伴うスリルと充実感は、やはり何物にも変えがたい。

シーズンもそろそろ山場を迎え、古傷がうずいていた。
2002年、試合中にコースのくぼみに足を取られて靭帯断裂。そのとき手術をした左足首がちかごろ炎症を起こし、ショットにも影響が出ていた。
「・・・特に左足は、スイングには大事な箇所だからね」。

それでも、痛みをこらえてプレーを続けていたが、先週の日本オープンの会場でたまたま、日本ゴルフツアー機構(JGTO)の指定医師で主治医の布袋屋浩(ほてやこう)埼玉・本庄総合病院整形外科部長に会った。

「痛いなら、注射を打ってあげようかって言ってくださって・・・。おかげで今週も、痛みなくやれています」。
体調も万全な上にもともと得意なパットも冴えに冴え、若々しい笑顔がこぼれ出た。


    関連記事