2004 アジア・ジャパン沖縄オープン 2005

2004年度ジャパンゴルフツアー表彰式谷口徹は最優秀選手賞ほか2賞を獲得

賞金王・片山晋呉が年内の完全休養を宣言したのに対し、谷口徹の“2004年”はまだまだ、終わらない。狙うは、世界ランク50位に食い込んで、来年のマスターズの出場権。それが、どんな小さな可能性でも諦めないつもりだ。今年のスケジュールはひとまず終了したが、今週は、アジアンツアーとジャパンゴルフツアー機構による共同主管のアジア・ジャパン沖縄オープンが開催される。2005年の賞金ランクに加算される、今年最後のトーナメントに望みをかける。

新年にはすぐにでもアメリカに渡り、米ツアーにも挑戦する。
「来年は、ほとんどオフを作らずに頑張るつもりです」。

優勝2回、賞金ランク2位という結果だけではない。
再び世界舞台へと、目を向けられるまでになった。そのむき出しの闘志こそ、完全復活のあかしだ。

谷口にとって今シーズンは、涙、涙の年だった。初の賞金王に輝いた2002年から、2年ぶりの優勝をあげた10月の日本オープン。その優勝スピーチで、あふれ出す涙を、止めることができなかった。

一昨年前、病に倒れ、ゴルフどころか、普通に生活することさえ危ぶまれた慟哭の日々。
そこから懸命に這い上がり、復活の日を迎えた。その喜びが、涙と一緒に後から後からこぼれ落ちてきた。

翌週のブリヂストンオープンでは、2週連続優勝も達成した。
2度目のキングの座こそ逃したが、片山と、最後まで賞金レースを争った。

その充実感が、6日月曜日に行われたジャパンゴルフツアー表彰式の壇上で改めて、こみ上げてきた。

優勝と賞金ランキング、平均ストロークの3部門によって選出される、最優秀選手賞の受賞スピーチで、谷口の目にはうっすらと、涙が浮かんでいた。

「なんでかな…。この1年、自分でもよく頑張ったな、と思ったら自然と、ね…」思わず、感無量の復活元年。
「これからも、もっともっと、ファンのみなさんに感動していただけるようなプレーを見せていきたいんです」。
谷口の挑戦は続く。

写真=最優秀選手賞に輝いた谷口には、日本ゴルフツアー機構より記念のトロフィーと、東建コーポレーション株式会社・取締役の英昇(はなぶさのぼる)さま(=写真上、右)より賞金100万円と、全日本空輸株式会社・常務取締役執行役員 営業推進本部長の中野雅夫さまより、全日空国際線ペア往復航空券が贈られました。

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