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つるやオープンゴルフトーナメント 2005

加瀬秀樹「みんなを、引っ張っていきたいんです」

先週の、アジアvs日本の対抗戦VISAダイナスティカップは、言葉に言い表せないほどの悔しさを味わった。
最終日は、フィリピンのアンジェロ・キューとのシングルスマッチ。5組目の加瀬が、1ダウンで18番ホールにやってきたとき、すでに他の7マッチが終了していた。
その時点で、アジアのポイントは12。
たとえ、最終ホールで加瀬が引き分けに持ち込んだとしても、日本の連敗は決定していた。

結局、両者パーで1ダウンのままゲームが終わった。13ポイント目を許した瞬間、沸き起こった地元ギャラリーの大歓声。キューのド派手なガッツポーズ。
その横を、肩を落としてすり抜けた。

もちろん、加瀬だけの責任ではない。それでも、最年長メンバーとしてチームを先導しきれなかった悔いが残った。
「勝って勝って勝ちまくって、みんなを引っ張って行きたかったから・・・」。

開幕前に、みんなで決めていた。
キャプテン青木功と、父を亡くしながらも会場に来てくれた平塚哲二をミッションヒルズの18番グリーンで胴上げする、と。
「・・・それができなかったことが、本当に歯がゆかったんだ」。

せめてこの悔しさを忘れず、これからの戦いの中に生かしていきたいと考えている。
今年は、日本ゴルフツアー機構の副理事という立場もある。
「ツアーを盛り上げるためには、とにかく僕らがベストのプレーをするしかない・・・。よりいっそうその気持ちを強く持って、みんなを引っ張っていければいいなと思うんだ」。

強風が吹き荒れたこの日2日目は、午前スタート組の中でベストスコアの68をマークして、存在をアピールした。

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