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つるやオープンゴルフトーナメント 2005

神山隆志「負けた試合から、多くのことを学んだ」

最終日のシングルスマッチはどうにか引き分けにした神山は、18番グリーンで待ち受けていたキャプテン青木と握手
先週、開催されたVISAダイナスティカップの日本代表団はみな、最終日の翌日18日(月)に無事、帰国した。
会場のミッションヒルズゴルフクラブがある中国・深センから車で香港に入り、香港空港からそれぞれの帰途についたのだが、そのうちの数人は自宅に戻らず、関西国際空港に飛んだ。

そのまま、今週のトーナメント『つるやオープン』の会場、山の原ゴルフクラブ(兵庫)に向かうためだ。

今回、初の代表入りを果たした神山隆志もそのひとり。いちど帰宅し、荷物を詰めなおして改めて出直すこともできたが、「そうなると、気持ちが萎えてしまいそうな気がしたから」。今回のチーム戦で感じた高揚感のまま、会場入りする。

VISAダイナスティカップでは、これまでのゴルフ人生にないほどの悔しさを経験した。
開幕するまでは絶好調だったのに、いざ本番でチーム戦のプレッシャーに、思うようなゴルフができない。

片山とペアを組んだ初日、2日目のマッチプレーではスイングしていても、重圧からクラブを振っている感覚がしない。
それでも、「シンゴに迷惑をかけたくない」という思いから、ますますミスを重ねた。
「精神的なコントロールができなかった」。
不甲斐なさから熟睡もできず、歯軋りしながら眠れない夜を過ごした。こんな経験は、初めてのことだった。
「この悔しさは、当分忘れられそうにない」と、神山はいう。

その一方で、チーム戦の醍醐味も味わった。
神山は片山の、片山は神山の1打1打の成功を心から祈り、思いやる。その気持ちが、ひいてはチーム全体の団結力につながっていく。チームがひとつになる瞬間。
「普段のトーナメントでは他の選手のプレーを真剣に応援することなんか、ありえないでしょう? あの感覚はなんともいえなかったですね。なぜ世界のトッププレーヤーたちがライダーカップに出たがるのか、分かったような気がしました」。

残念ながら、チームは2連敗を食らったが、「負けた試合から、多くのことを学ぶというのは本当だと思った」と神山。

この思いを、今週から本格的に始まるシーズンに、ぶつけるつもりだ。
  • 「こんなに、悔しい思いをしながらゴルフをしたことはない」(神山)

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