Tournament article

マンシングウェアオープンKSBカップ 2005

手嶋多一が、今季初の予選通過

前日初日に、上がり4ホールで連続バーディを奪ってホールアウト。予選カットラインにはかなり余裕があったが、それでも手嶋は安心できなかった。
「ちょっと大げさだけど、夜も眠れなかったくらいですよ」。

今年開幕から4戦。予選通過が一度もなかった。
東建ホームメイトカップ、つるやオープンいずれも1打足りずに落ちた。中日クラウンズは、17、18番の連続ボギーで2打足りなかった。
先週の日本プロは、2日目にバーディなしの6ボギーと惨憺たる成績で、2打足りずにコースを去った。

日本オープンで優勝経験もある実力者の4試合連続予選落ちは、デビュー以来初めての屈辱。

それだけでなく、昨年から不運が続いていた。夏の台風で福岡県田川市にある実家の屋根が飛び、秋のトーナメントで、宿泊先に止めてあった愛車が盗まれた。
今年に入って3月20日には、福岡県西方沖で起きたマグニチュード7の地震で、新居の壁がひび割れる被害にあい、「ほんとうについてないことばかりで、精神的にもつらかった」と振り返る。
まして昨年オフに結婚したばかりなだけに、「僕よりも、嫁がたまらんですよねぇ」。たまりかねて2週前に、2人そろって近くの神社でお祓いしてもらったほどだ。

それだけに、4試合ぶりの決勝ラウンド進出には、「久しぶりに土曜日の朝、コースの空気が吸えます」と、ホっと胸をなでおろした手嶋。
「まだまだ、ゴルフには自信がないけれど・・・。新鮮な気持ちで、決勝を回れそうです」。
毎週末、自宅で過ごしていた苦い4週間を、残り2日で完全に、払拭したい。

関連記事