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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2005

鈴木亨「最後が良ければ、忘れられる」

一時は、通算8アンダーで単独トップに立ちながら、上がり2ホールで結局、首位タイに並んだ。最終18番は、バンカー目玉。「ボールの4分の3が沈む」最悪のライで、ボギーを打った。
「9(アンダー)にして、終われるくらいの内容だったのに・・・。今年のゴルフを象徴するようなゴルフだね」と、苦笑い。

今年、苦戦が続いていた。春先に股関節を痛めて出遅れた。
シーズンも終盤を迎えるころに、シード権さえまだ決められず、10月のブリヂストンオープンで2位に入ってようやく息をついたのもつかの間。

翌週のABCチャンピオンシップに足の肉離れを起こして、最終日に棄権した。
上り調子になると、アクシデントが起きる。
そんな1年間を、この日2日目の最終ホールにたとえたのだった。

現状では、今週が今季最終戦。
「勝ちたい」という言葉に、切実な思いがこもる。
勝てば、次週のゴルフ日本シリーズJTカップの出場権が手に入る。
「今年は本当に苦しいシーズンだったけれど、最後がよければ、それも忘れられると思うから」。

今年のツアー優勝者と、賞金ランク25位内までの選手しか出られない頂上決戦への切符を勝ち取れば、すべてが払拭できると考えている。

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