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三井住友VISA太平洋マスターズ 2005

今井克宗「パっと行きます」

最終18番パー5。同じ組の平塚哲二がバンカーからチップインイーグルを決めた。豪州のコンランも、ピン右から7メートルのイーグルパットをねじこんだ。

さて、次は2メートルのチャンスを残していた今井の番。
「一番近くにつけてた俺が、入れられなきゃかっこ悪い」。
変なプレッシャーを感じつつ、3人揃ってイーグルの締めくくりでギャラリーを喜ばせた。

「コースも、ハウスの雰囲気も何もかもが好き」というここ御殿場で、2日連続の好スコア。
この日2日目は前半に伸び悩み、「今日はダメだな・・・」とクサりかけたとき、好機はめぐってきた。

16番で残り176ヤードを7アイアンで10センチにつけてバーディ。
17番パー3は、奥からのアプローチをチップイン。
そして最後のイーグルフィニッシュ。
あがりの3ホールで4つも稼ぎ、単独2位でホールアウトだ。

パッティングの調子が悪く、最近は思うような成績が残せていなかった。
賞金ランキングも現在59位と低迷し、「自分のゴルフを疑いはじめて滅入ってた。心に悪魔が住んでいた」と振り返る。

だが今週は、コーチの井上透さんにヒントをもらったおかげでようやく明るい兆しが見えてきた。
その変化は、自身の内面だけではない。
“見た目”でも存分に、表現している。

初日はピンク、この日2日目は真っ赤なパンツとバイザーで、「パっと行こうと」。
原色のウェアに負けない派手なゴルフで優勝争いに加われば、スタート前に他の選手に服装をからかわれたり、恥ずかしいに耐えた甲斐もあったというものだ。

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