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ABC チャンピオンシップ ゴルフトーナメント 2005

谷口徹「意地を見せてやりますよ」

ボギーなしの67でまわって通算10アンダー、2位タイ浮上。前日、ホールアウト後の練習場でアドレスを修正した。
一足分スタンスを狭くすることで、より軸回転のスイングが出来るようになり、「上半身の力みが取れた。昨日まで、どこに打つのかわからないようなときがあったけど、今日はかなり良くなった」。
好調を取り戻したショットで、優勝争いに絡んできた。

4月のつるやオープン、5月の三菱ダイヤモンドカップ、2週前の日本オープン。いずれも今年、地元・関西地区で行われたトーナメント。
この3試合で、谷口はすべて予選落ちしている。

「今週こそ頑張ってよ、と家族にも言われていた。阪神(タイガース)じゃないけれど、4連敗なんて僕もイヤだったから。・・・今週は、いっそ休もうかと思ったくらいで(笑)」。

そんなプレッシャーをはねのけて、通算5アンダーは7位タイで決勝ラウンドに進むと、決勝1日目は愛娘との再会を発奮材料にした。

この日3日目は約2ヶ月ぶりに、妻・亜紀さんが実家の大分県から、先月28日に生まれたばかりの長女・奈々子ちゃんを連れて、大阪府・豊中市の自宅に戻ってくることになっていた。

「だから、今日はとにかく早く帰るつもりだったのに」。
豪雨のため2時間10分も競技が遅れたが、スタートを待つ間も亜紀さんと連絡を取り合って、携帯電話の動画を見たりしてリラックスして過ごし、「会えるのが楽しみだし、やっぱり励みになる」。
好スコアにつなげた。

1打差の首位には、2年連続の賞金王をねらう片山晋呉が立ちはだかるが、「明日は最後の18番で何かが起きるような、スリリングなプレーで盛り上げたい。意地を見せてやりますよ」。

やはり歴代の賞金王としては、このまますんなり勝たせるわけにはいかないのだ。

※※プレー後の練習、入念なストレッチ、体のケアを欠かさない男が、この日はインタビューを終えたあと、即効で帰宅。
「今日は最初から、トレーナーにはもういいわ、って言っておいたんです」。
それほど、子供との再会を心待ちにしていた。

日本オープンで予選落ちしたあとは、思いがけず時間があいてしまった週末を利用して、大分まで子供の顔を見に行った。そのとき、初めて育児も体験した。
風呂に入れたり、オシメを替えたり、「オシッコを、かけられたり・・・(笑)。泣き声だけで、オシッコなのか、ウンチなのか、お腹がすいてるのか・・・いろいろ判断も難しくて。子育ての大変さを思い知った」。
娘の帰宅に父親の自覚も深まって、ますますゴルフに磨きがかかりそうだ。

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