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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2005

鈴木亨が単独2位

持ち前の爆発力で、復活の手ごたえを手繰り寄せた。
9番のチップインイーグルを含む66で回って、通算14アンダーは単独2位でフィニッシュ。
スメイルには結局、2打及ばなかったが、晴れやかな笑顔で鈴木は言った。

「惜しかった? ・・・いえいえ、もう大満足!! 久しぶりも何も、今年はじめてですからね!」。
声も弾む。

今年、苦戦が続いていた。春先に股関節を痛めて出遅れた。
「僕はいつも、シーズン初めにポンと行っとくタイプ。でも今年は波に乗りきれないまま、すべてが後手後手に回ってしまったことが痛かった」。

トップ10入りはおろか、最高順位はマンダムルシードよみうりオープン(6月)の15位が精一杯だった。
先週までの獲得賞金は、783万8460円(77位)。
今回の2位賞金(1100万円)にも遠く及ばない金額しか、稼げていなかったのだ。
昨年のアコムインターナショナルの優勝時のシード権があるとは言うものの、賞金ランクで落選することは「やっぱり、プライドもあるから」。

それだけに、優勝を逃したことよりも、この2位で1800万円を超えて、賞金ランク46位までジャンプアップできたことが数倍も嬉しかったのだ。

愛妻家で子煩悩な鈴木には、今週の会場が自宅から車でわずか17分程度であったことも幸いだった。
「応援に来てくれた人も多かったし、余計に頑張らなくちゃ、という気になりました。・・・4日間、崩れずに出来たことで、まだまだ自分も力あるな、と(笑)」。

遅れた分を、一気に取り戻したこの1週間だった。

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