先月末から、落ち着かない日々を過ごしていた。8月25日は、妻・和子さんの出産予定日だった。長男・佑介くんはまだ4歳。ひとりにはしておけない、と2週前のアンダーアーマーＫＢＣオーガスタを欠場したのだが、予定日が過ぎても陣痛が始まらない。

翌週のフジサンケイクラシックは和子さんに背中を押されて出場したが、その火曜日（8月30日）に無事、次男・良介くんが誕生した。

「･･･早く顔が見たくて･･･というのは冗談だけど（笑）」。背筋痛で大会初日に棄権して、その足で病院に駆けつけ赤ちゃんと面会を果たした。

「もう、可愛くって仕方ない」とデレデレのパパは、心配もすっかり晴れて「これからはゴルフに専念！」と張り切っている。

例年、ここ輪厚を苦手としているだけに、この日初日は出だしの10番、11番で連続ボギーを打って「やばい、今年もか！」と冷や汗をかいたが、続く12番、13番で連続バーディを奪ってあっさりと取り返すと、そのあとは「びっくりするほど、ショットの調子がよくなって。思い通りの場所に打てた」。
7バーディの5アンダー、2位タイ発進。
ツアー2勝目のチャンス到来に、これを出産祝いとしたいところだ。