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アンダーアーマーKBCオーガスタゴルフトーナメント 2005

伊沢利光「明日は6アンダー出すつもりでやります」

初の賞金王に輝いた翌年2002年もそうだったのだが、2003年に自身2度目の賞金王に輝いてから、いまだ勝ち星がない。
前回は、「まだ勝てないのか」という周囲の声を気に病んで焦ったり、精神的に参ったり。
賞金王としての重圧を感じていた時期もあったようだが、いまの心境は少し違うようだ。

「まわりからいくらせっつかれても、自分が納得できるゴルフができていないのに勝てるわけがない、という気持ちがある。だからいまは焦るというより、いかに自分の調子をうまく持っていくかを考えるようにしている」。

今年はじめからクラブを変えたり、スイングを変えたり、アドレスを変えたり。「勝つための試行錯誤は、いつもちゃんとやっていますから」と、よく言っていた。
その末にようやく一筋の明かりを見つけたのが、先月のことだった。
スイングで、トップの位置をコンパクトにして、スタンスをオープンスタンスにしてみたところ、「つかまりすぎるイメージもなくなって」、本来のキレ味が戻ってきた。
「ほとんど、トンネルを抜けた状態」といえるほどになっている。
完全復活のために、あとは結果を残すだけ。「それを待つしかないですねぇ・・・」と、ニッコリと笑った。

いよいよ、そのときがやってきたのか。通算14アンダーは、2位と4打差。
「チャンスですね。明日は20アンダーくらいにしないと危ないかな、と思うので、1日6アンダー出すつもりでやります」。
いつもの穏やかな口調の中に、闘志をにじませた。



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