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2003 アジア・ジャパン沖縄オープンゴルフトーナメント 2004

シード奪回を目指す国吉博一が4位タイ

つい考え込みがちな国吉の横で、威勢の良い声が飛ぶ。「クニ!“適当”に行こうよ!!」。
初シード入りした今シーズン。5月には9試合連続の予選落ちをするなど不振が続き、 賞金ランク108位に終わり、シード権が保持できなかった。

「今年は、ショートアイアンを厳密に打とうとして、自分にプレッシャーをかけすぎた。ほとんどピン に寄るショットが打てず、距離感がさっぱりわからなくなってしまった」という。

反省して、2004年シーズンの第1戦にあたる今大会では良い意味で、「アバウトに行こう」と決めた。
幸い、パッティングが好調な分、「とりあえず、乗せとけば入るだ ろう、と思うようにして、気楽にショットすることに決めたんですよ」。

それでも、いつのまにかクラブ選択に神経質になってしまう国吉に、この日常に声を かけ続けてくれたのが、バッグを担いでくれた宮城裕治さんだった。

クラブメーカー『フォーティーン』のプロサポート部に所属する宮城さんは、ゴルフだけでなく、国吉の性格も知り尽くしている。プレー中のアドバイスにも、説得力がある。

今回が初タッグとは思えないほど息も合い、6アンダーの好スタートをアシストしてくれた。

来シーズンは、再び、ファイナルクォリファイングトーナメントランク23位の資格での参戦となるが、 今週、初優勝をあげれば、一気にシード権も奪回できる。

権利がなかった今大会は、地元・沖縄勢として主催者より推薦を受けての出場でもある。それだけに、 「ぜひ、良い結果を出したい」と気合を入れる国吉のそばで、「もうここで、決めちゃえよ!!」と宮城さんも、ハッパをかけている。

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