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ダンロップフェニックストーナメント 2004

タイガー・ウッズ この優勝を機に再び世界ナンバー1の座を奪い返せるか・・・?!

ウッズにとっては、「ストレスのたまった」この1年。どの試合会場でもインタビューでは、こんな質問ばかりがついてまわった。
『どこが悪いの?』『なんで勝てないの?』

「…毎試合、毎ラウンド、毎日毎日そんな質問ばかり。うんざりでした」
と、振り返る。

今季米ツアーの賞金ランク4位は、初シード入りから2度目の自己ワーストランク(98年に4位)。
今季米ツアーは、2月のアクセンチュアマッチプレーの1勝だけ。
メジャーの勝ち星は、2002年の全米オープンから見放されたまま。
9月には、ビジェイ・シンに世界ランク1位の座を明け渡し、2週前のツアーチャンピオンシップでは3日目、首位に立ちながら結局、2位に甘んじた。

「…そのほかのシーズンと比較されてしまうのは仕方のないことだと思いますが、自分としては、今年もそんなに言われるほど悪いゴルフをしているつもりではなかったし、特にここ3、4ヶ月は2位も3回あってかなり復調傾向だっただけに、そんな質問ばかりされてフラストレーションがたまっていましたね」。

常に勝ち続けることだけを要求された“王者”ゆえの苦しみ。10月にエリンさんと結婚したことも、あらぬ憶測を増長した。

しかしそんな周囲の雑音も、今週の日本ツアー初制覇、今季2勝目で少しは払拭できただろうか。
「…家に帰ったらまっさきに、エリンとお祝いしますよ」と、笑ったウッズ。

このあと2週間、試合に参戦したあと「待ちに待った3週間のオフ」を過ごし、年明けにはまたあわただしく開幕戦を迎える。
今回の通算56勝目をきっかけに、ウッズは来季、世界1位の座を奪い返すだろうか。
このあとの活躍からますます目が離せない。

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