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アイフルカップゴルフトーナメント 2004

2位タイの谷口拓也

「調子が良いときほど、上達は早い!!」
2位タイの谷口拓也
歌手のさだまさしさんが運営する事務所『さだ企画』に所属する。昨年、知人を介し て参加したゴルフコンペで意気投合。明るく、物怖じしない性格をいたく気に入ったさださんが、ツ アーで戦う谷口をバ ックアップしてくれることになった。
会うたびにさださんが言うのは、「守るな!思い切って行けよ!」。しかし、最近で はこうも言われるようになった。
「・・・たまには、じっくり考えることもしろよ」。底抜けのプラス思考が、時に行き 過ぎる部分もある 谷口を、たまにそうやってなだめてくれるのだ。
オフを利用してこれまで4回、さださんのコンサートに行った。圧倒的な歌唱力、軽 快な話術。分野は 違うが「プロ」として、とことん観衆を魅了する姿勢は、参考になる。
まだまだ自分には「照れがあって」、ラウンド中にギャラリーを喜ばせるようなパ フォーマンスができ ないが、どんなにミスをしても、笑顔だけは絶やさないよう心がけている。
ファイナルQTの資格で本格参戦を果たした昨シーズン。ルーキーイヤーに、いきなり の初シード入り。
今年も、これまで約1200万円稼いで2年連続のシード入りはほぼ安泰と、順風満帆な プロ生活にも裏づ けがある。
「こう見えて、意外と練習の虫なんス!」。やり始めたらとことん突き詰める性格 だ。
67でまわって通算7アンダー2位タイに浮上したこの日2日目終了後は、ラウンド中に 左足を痛めたにも かかわらず、アプローチ練習場から離れなかった。
その様子から、さぞ調子が悪いのかと思いきや「いま、アプローチが絶好調なんで す」という。
「なのになんでこんなに必死で練習しているかって? ・・・僕は、良いときほどたく さん練習する主義 。だって調子が良いときに練習すればするほど、吸収も早いと思うから・・・。こんな 絶好のチャンス に、練習しないなんてもったいないス!」と、したたる汗もなんのその。
この日は気温30.1度。バンカーショットの練習は、真っ白い砂からの照り返しで体 感気温35度を優に越えているが、「あっつぅ〜!!」と大阪弁で叫びながら、いつま でも練習をやめようとしなかった谷口だった。

「これなら、首の後ろまで日よけがあるから、暑さがかなり緩和されますよ!」(谷 口)。
「2人そろってハット姿はちょっと変かも?! でもたとえ変と言われても、この暑 さには変えられません!」(伊能さん)。
  • ラウンド中の暑さ対策は、今週のキャディで伊能忠敬の末裔でもある伊能恵 子さん(=左)とおそろいのこのハット。

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