Tournament article

フジサンケイクラシック 2003

『9年前より少しは進歩した、と思えるところかな』94年のチャンピオン、室田淳が単独の暫定2位

左右のがけ下に落すと、大たたきの危険もはらむ17番パー3で、室田が会心のティ ショットだ。
6アイアンで打った球は、ピンにまっすぐに向かっていき、手前1メートルにピタリ。 「ここらあたりは、9年前より少しは進歩した、と思えるところかな」。 この日8つ目のバーディを奪って単独の暫定2位浮上。
今大会、94年大会のチャンピオンだ。
あれから9年。シード落ちの苦しみを味わい、転職まで考えた時期を乗り越え、2001 年のカシオワールドでは46歳にして復活優勝をあげた。
フェードヒッターが、再起をかけドローボールへの改造に取り組んで、苦労に苦労を 重ねて確立したニュースィング。明らかに進化をとげたショットをひっさげ、再びこ の川奈で初日上位にこられた喜びは、格別なものがある。
「川奈は昔、良く練習させてもらったコース。今でもオフなると、ラウンドさせても らうんです。ツアーでは苦しい場面がたくさん思い出されるけれど、景色の素晴らし さはトーナメントでもNO.1といっていい。ここでまた、良いゴルフができるといい ね」
室田が大会2勝目を視野に入れた。

    関連記事