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日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ 2003

『優勝は時の運』5番のダブルボギーにも動じない、伊沢利光がツアー13勝目に王手

同組でまわった高山忠洋が、首をかしげた。「伊沢さんって・・・よくわからない・・・」。
12番、そして最後の18番で、10メートル以上ものバーディパットを決めたかと思うと、5番では、3メートルを3パット。
「長いの入れてくるか、と思えばあんな短いのを外す・・・。伊沢さんて、どう判断していいのかわかんないっすよ」(高山)。
それに対して伊沢は、「いやあ、…チャンスパットが入りまくっているのなら、あんな長いラインもラインが読みきれている、といっていいのですが、いかんせん短いのを外してるもんで僕としてもなんともいえなくて・・・」本人も苦笑いのそのプレー。
5番の3パットについて、伊沢は「いやあ、なんだか穴を見て打ってなかった気が・・・」といって頭をかいた。
ややスライス目と読んで打った3メートルのファーストパットは、「若干ひっかけて」まったく曲がらずカップをそれた。外したョックをひきずったまま、ボギーパット。そのとき、「穴を見て打つのを忘れた」という。
「外したことのほうばかりに気がいったまま打ってしまって・・・」結局、ダブルボギーだ。
しかし、今の伊沢には、そんなミスもニッコリと笑ってやり過ごす余裕がある。
「特別、イライラもせず、熱くもならず、今は調子が良いときだから、またそのうち息を吹き返せるかな、また流れを引き戻せるかな、と思いながらあとのホールもプレーしました」。どの選手も警戒を強めるあがりの4ホールもスルリとくぐりぬけ、通算12アンダー単独トップで迎える最終日。
1年以上も見放されているツアー13勝目は「あとは気持ち次第。全体的に内容が良いので、あとは自分を信じて・・・。時の運をまとうと思います」とのんびりと話した。

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