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JCBクラシック仙台 2003

『気付かれるまで内緒!」』4位タイの杉山直也はツアーではじめてのホールインワン達成に・・・

自身、ツアー初の快挙達成の瞬間は、「すんごく地味だった(苦笑)」。6アイアンで打った8番パー3のティショットは、「ま逆光」で、球の行方がほとんど見えず。グリーン周りのギャラリーもたった一人だった。「オジさんが拍手してくれたんだけど、イスに腰掛けたままの姿勢だったし、“ああ、近くに寄ったんだな”と思ったくらいで・・・」
同じ組の3人とグリーン方向へ歩いていったが、行けど行けど、杉山の球だけが見当たらない。
(なんだ全然、寄ってなかったんじゃん)。とりあえず、ピン手前5メートルあたりについたピッチマークだけ直してボールを捜しにいこうとしたら、さっき拍手してくれたギャラリーの方がボソリ、と教えてくれた。
「君の、入ったよ」。
カップを覗き込んで、ようやく事情がのみこめた杉山は、「やったあ!! 試合ではじめてのエースです!」
8番は、ホールインワン賞該当ホール(17番ホール、予選50万円、決勝200万円)ではなかったものの、ホールアウト後は主催の仙台放送からご褒美の20万円が贈られると聞いて二重の喜び。「ほんっと、嬉しいですね」と声を弾ませた杉山は、ふと我にかえって表情を曇らせた。
「このこと、黙っていようかな、バレるまで・・・」。
青木功ファミリーの一員だ。試合のときは、渡辺司や西川哲らと行動をともにするが、この日の食事の席で、もしこのホールインワンが話題になれば「必ず、僕のゴチになる・・・」。それを避けるため、一瞬、「内緒にしておこう」と考えた杉山だったが、「・・・でも、順位も良いし、すぐに分かっちゃうよねえ(苦笑)」
昨年のファイナルクォリファイグトーナメント45位と奮わず、まだ、今年はこれで出場3戦目だ。
7月には、出場優先順位のリランキング(これまでの獲得賞金で成績の組み直し)もあるだけに、「今週は、少しでも稼がないと、という気持ちが強いんです」と気合いを入れてのぞむ今大会。この日初日のホールインワン達成は、吉兆だ。
実は、91年に受験したPGAプロテスト直前に、練習ラウンドで2度エースを達成している。そしてみごと合格。「今週も、あのときと流れが似ているんです」今回も、ホールインワンを含む4アンダー4位タイの好発進をきっかけに、ぜひ上位に食い込みたい。

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