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サン・クロレラ クラシック 2002

「パットが良くなったのが嬉しい」

きゅうきょ、次週の全米プロ出場が決まった手嶋多一がまずまずのスタート

 ようやく、エンジンがかかった。
 予選落ちして帰国した全英オープン直後、「ひどい時差ぼけで…」
 調子が出なかったが、今週火曜日に、次週の全米プロゴルフ選手権への出場権があることがわかり、のんびりとは、していられなくなった。
 「来週のこともあるし、今週は、良いゴルフをしておかないと、と思って」
 気合いを入れなおしたこの日初日は、4アンダーと、まずまずのスタートを切った。
 「何より、今日はパットがよくなったのが、嬉しい。最近、ずっと死にそうな(苦笑)パットしてましたから」
 全英オープンの2日目、4回3パットした不安も、「コックをなるべく使わないストローク」を心がけることで、今週のうちに、払拭できそうだという。
 この日は、14番で7メートルのバーディチャンスも決まり、1週間後の初舞台への手ごたえも、出てきた。

 ただし、問題は道具。
 国内では、米ツアーでは使えない高反発系のドライバーを使用しているため、メジャー用に、きゅうきょ新しいものを調達しなくてはならなくなったのだが、この日初日の感触だと、「もう少し、改良が必要かな」という。
 反発係数を減らした分、ヘッド容量315CCから330CCのものに変えてプレーしてみたが、「思い切り振ったとき、右に曲がる」との悩みも出てきた。
 全米プロ会場の『ヘーゼルティンGC』は、総距離が長く非常にタフなコースとの情報を仕入れているだけに、
 「やはりある程度、飛んで曲がらないものが欲しい。ただ、アイアンとのマッチングはとてもよかったので、このままのタイプで、あとは、シャフトを少し、短くしてみるなど、試してみないと…」
 そのほか、宿泊、交通の手配に追われる手嶋には、残り3日間も、慌しい日々になりそうだ。

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