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ダンロップフェニックス 2002

「先週の分を含めて、良いプレーを」

念願のウッズとのラウンドに谷口徹は…

せっかく初日には、念願のウッズとのペアリングが実現したというのに、賞金ランクトップを走る谷口の表情は冴えない。
「みんなタイガー、タイガー、っていうけど、他にもすごい選手が一杯。ガルシアだって今季好調だし、他の外国人選手もほとんど全員が、内心“今週、俺が勝つ”って思っていると思いますよ」
では、『谷口さん自身は?』と問われれば、
「僕? う〜ん、タイガーとレベルが違いすぎてなんともいえないけれど、なんとか互角に戦えれば、ね…」
と、最後まで、強気のコメントは、飛び出してこなかったが、それも無理はない。
先週、出場直前に左肩痛で欠場。
その後遺症はまだ続いていて、今週は、ショットの途中に筋肉が収縮するような感覚が、走るときがあるというのだ。
「筋肉が伸びにくい状態っていうのかなあ…。そのせいで、一瞬、無意識に、ダウンスイングで打ち急ぐことがあって。そういうときは、コントロールが効きにくく、ちょっと怖い。治療には全力を尽くしているけど、そういうこともあって今週は、少し元気がありません…」と、不安な気持ちを隠さなかった。

だが、そんな状況下でも、ランクトップの責任感は、忘れない。
先週の欠場について、期待してくれる主催者、ファンを裏切るようで、「こんな大事な時期に、試合を欠場するのは勇気のいることだった」と、振り返った谷口。
「でもあの決断が、結果的には今週、ひいては今後の自分に、良い影響を与えたと思いたい。先週の分も含めて、なんとか良いプレーを見せたい」
初日は、タイガーに負けないガッツポーズが飛び出すか。待望のティオフは21日、9時30分。

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