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ダンロップフェニックス 2002

大会みどころ

JGTO競技運営ディレクター 山中博史

「今週、ここ宮崎・フェニックスCCが、世界中の注目を集めています。
タイガー・ウッズを筆頭にした世界のトップランカーたちと、ジャパンゴルフツアーのメンバーたちが繰り広げてくれるであろう接戦に、熱い視線が寄せられています。
我々競技運営サイドも、それに恥じないセッティング、運営を目指して長い時間をかけ準備に取り組み、本番の日を迎えました。
コースにはそのための改造をいくつか加えておりますが、まず一番の変更点は、バンカーの配置です。
コース全体で、新しく増設したバンカーはフェアウェー、グリーン回り合わせて10個以上。
そのうち、フェアウェーバンカーは、ティインググラウンドに立ったときのターゲットにするためと、プレー上の難易度をあげるための2つの目的があり、逆に、選手たちへの影響がほとんどないと判断した箇所は、つぶしてしまったり、もともと大きな1個のバンカーだったものを、3つに分けたりとコース側には、細部にわたり、工夫を加えていただきました。
また、グリーン回りのバンカーに関しましては、セカンド地点から、グリーン面が見えなかったバンカーの底を深くしへりを上げ、セカンド地点からバンカーの砂が見えるよう、視覚的に効いてくるしかけを施しています。
さらに、そのバンカー内の砂も、より戦略性をあげるため、質の高いものに、入れかえをしました。
フィリピンから取り寄せた、白くてキメが細かく、さらさらした砂は、打ったときのスピン量やヘッドの入れ方、ショット時の抵抗力など、選手たちには例年以上にバンカーショットが厄介に感じられることでしょう。

コース全体の距離も、伸びています。
これは、ティインググラウンドを新しく特設した結果ではなく、これまでは、使える状態ではなかっ
たバックティ部分を整備しなおして、より後方にティマークを持ってこられるようにしました。
この結果、5番や15番、18番ホールなどで、顕著に距離が伸びています。

毎年、ここフェニックスCCでは、9月の天候の不安定な時期、ティフトン芝の上に、ペレニアルライグラスという種をオーバーシードしているのですが、その作業も順調に行われ、今年も、青々としたジュータンが、敷き詰められました。
今年、入れ替えられたバンカーの白い砂もその緑にいっそう映えて、コントラストも鮮やかです。

グリーンは、スティンプメーターで11フィートと、グリーン形状にマッチした、適度なスピードも出ています。
準備万端、整えられたこの舞台、このビッグトーナメントにふさわしい好ゲームが今週、繰り広げられますことを、我々スタッフ一同も、心から祈る思いです。
新たな歴史を刻む、チャンピオン誕生の瞬間を、ぜひ会場で、ブラウン管で、ご堪能いただきたいと思います」

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