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サントリーオープン 2002

「金で買えない経験が、僕の血となり肉となる」

連覇は、開幕前から決まっていた片山晋呉のストーリー

片山が、勝利を確信したのは、この日最終日のどのホールでもなく、大会が始まる直前の、今週の火曜日。
連覇を期待する知人、関係者、ファンの声を聞き、「僕ならやれるな、って。…というか、『やらなくちゃ!』ってね」
そう、心に強く誓った瞬間から、すでにこのストーリーは、決まっていたのだ。

勝つ、と決めてそのとおりにやり遂げる精神力は、今年8月の全米プロまで10大会連続で出場してきた、メジャーの舞台で培った。
「日本と海外、行ったり来たりのハードスケジュールは確かにつらかったけど、青木さんがいつも言うような、“金で買えない経験”が、確実に、僕の血となり、肉となった」
どんなに厳しい条件も、耐えて戦い抜くこと。
その繰り返しが、片山をますます逞しくしていった。
他を寄せ付けないパワーと、ゆるぎない自信を、生み出した。
「狙って連覇を果たせたことは僕の誇り」と言って、グイと、胸をそらせた片山。
「これで、今後は他の選手に、“あいつがいると嫌だなあ”と、少しでも、思わせることができます。これは戦う上で、非常に大事なことで飛距離より、小技より、大事なアドバンテージなんですよ…」

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