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JCBクラシック仙台 2002

「高い集中力を、保っているよ」首位タイの中嶋常幸

首位を走る米国のC.ペーニャをがっちり捕らえたのは、中嶋常幸。
 先週、激闘を制し、7年ぶりのVを挙げた疲れなど、ものともせず、ベストスコアタイの65をマークして、通算10アンダーで、並んだ。

スタートコールがかかると、ギャラリーから、「先週はおめでとう!」の声。会場には今もまだ、7年ぶりの“余韻”が残る。
 だが、本人は、「先週は先週、今週は今週」と、喜びに浸る間もない。前だけを見据え、自身16年ぶり、6度目の2週連続Vに、射程をあわせる。
 17番パー3で、ピン左8メートル、下りのストレートを沈めた。
 18番パー4では、左手前7メートルを決めて、上がり2ホール連続バーディ。
 今週水曜には「難しい。2ケタアンダーなんて、絶対出ないよ」と攻略に頭を悩ませていたコースで、2日目にしてすでに通算10アンダーをマーク。首位タイ浮上だ。
 「勝った翌週っていうのは、集中力が途切れがちになるものなんだ」と中嶋。
 「それを補うのは、しっかりとした経験。強い精神力で、時に大木のように受け止め、ときに柳のように受け流し、対応をいかに変えていけるか、がモノを言う」
 ツアー46勝のプライド。「今週も、そういう意味で、高い集中力が保てている」と言い切った。
 「勝てるときは勝てる、勝てないときは勝てない…その気持ちは、今週も同じこと。忍耐強く、最後の最後まで、V争いの渦中に残っていくだけ」
 強いトミーが、戻ってきた。

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