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三井住友VISA太平洋マスターズ 2001

「僕が常に主導権を握っている」

「僕が一番」最後まで揺らぐことがなかった伊沢利光の自信


 今年のマスターズで4位。
 世界ランキングは、現在、日本人最高位で、11月のワールドカップ出場も決めた。
 「そんな自分が、今日一番になってもおかしくはない・・・」
 積み重ねた自信が、この日の伊沢は突き動かしていた。
 16番でアプローチのミスからボギーをうち、1打差に詰め寄られたが、「自分が主導権を握っているのは間違いない」と、動揺することはなかった。「最悪でも、プレーオフ・・・。負けるとは、まったく感じなかった」と言い切った。
 次の17番パー3、5番アイアンでピン3メートルにつけ、すぐにバーディを奪い返して、追いすがる下位グループに「トドメを刺した」。

 「出場選手の中で、自分が一番うまいんだ」との思いは、最後まで揺らぐことはなかった。
 そんな強気な気持ちで、プレーしたのは、「これが始めてのこと」だという。
 「僕って、いつでもマイナス志向で・・・」昨年のこの大会も、自信満々の中で勝ったわけではない。
 だからこそ、前向きになれる方法を探して、「今回は、まったく違った自分でやってみよう」と、思いついたのだという。

 左手に故障を抱えながらのV争いは、世界舞台での実績とその自信がカバーした。
 その手の痛みも、ほとんど気にならなくなり、「来週からは、ほとんど大丈夫なんじゃないでしょうか」と不安材料も、完全に去りつつある。

 「これからも、『自分が一番』と思いながらプレーしたいと思います」と伊沢。
 11月、富士の山ふもとのここ、御殿場で行われるワールドカップ、タイガー・ウッズ、デビッド・デュバルら、世界ランクトップの選手たちを相手でも、ひるむことなく、日本チームを勝利に導くつもりでいる。

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