Tournament article

日本プロゴルフマッチプレー選手権プロミス杯 2001

片山晋呉VS米山剛との第1回戦は、2−1で米山の勝利

 「1回戦で、負けるつもりだった」と米山。
 相手は、昨年度賞金王の片山晋呉、「まして、今年の全米プロ4位の選手ですよ。勝てるわけ、ないって思ってた」

 だが、その「欲のなさ」が、勝因となった。
 「とにかく、自分のゴルフをしよう」とマイペースを決め込んだことで、終始、有利にゲームを運んだ。
 スタート前、井上透コーチに受けた、「フォロースルーで起き上がらないように」とのショットのアドバイスも効いた。

 2アップで迎えた17番パー3では、ティショットをバンカーへ。
 「勝ちたい気持ちが出て」アプローチで、ピンを大きくオーバーさせたが、「決着は、次のホールでいい」と、諦めたパーパットが決まって、勝負あり。2アンド1で決着をつけた。

 6月、足の裏を5針縫う怪我で、一ヶ月、ツアーを休んだ。
 8月のサン・クロレラで復帰して、これでまだ3戦目。試合勘を探りながらの戦いでもあった。
 「今週は、出られただけでもラッキーだったのに、今日は、勝てるはずのない相手にも勝てちゃった」
 この1勝を機に、上昇のきっかけをつかみたい。

 敗れた片山晋呉のはなし

 「しょうがないです、僕の今のゴルフの調子が悪すぎますからね。この調子じゃあ、どうにもならない。ナイスショットが一発もないし、芯にあたらないんですから。
 この大会の前に、12日間も、クラブを握ってないし、練習不足です。
 まあ、納得のいく負け方ですよ」

関連記事