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ダイドードリンコ静岡オープン 2001

突発性難聴の疑い

中嶋常幸がラウンド中に即席問診

 この日、朝から続いていた中嶋の、左耳の聴こえにくさがピークとなったのは、4番ホール。
 「聴力が普段の半分以下。頭も痛くて、左側がモワーって感じで…。うちの母が脳梗塞でなくなっているし、ちょっと不安になってね」
 中嶋の組についていたスコアチェックのマーカーに、トランシーバーを通じてきゅうきょ、医者の派遣を要請。5番(パー5)ホールで、大会用に待機していた看護婦さんが追いつき、コースを100ヤードほど歩きながらの、即席問診が行われた。

 「“普段より、運動機能が著しく低下していると感じますか”とか、“言葉ははっきり出せますか”とか聞かれて、“それは大丈夫”と答えると、“そんな深刻なものではない、突発性の難聴の疑いはありますが突然、どうこうはないです”って診断されて、ひとまず安心したよ。そのあとは、プレーに集中できたね。そのホールも、5番アイアンで2オンしてッバーディだもん」

 近く、正式な診断を受ける予定だそうだが、ひとまず大事に至らず、中嶋は通算7アンダー、10位タイで最終日を迎える。

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