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ダイドードリンコ静岡オープン 2001

「バタバタしたままでは終われない!!」

今季から専属のキャディ、サイモン・クラークさんと
ディフェンディングチャンピオンの田中秀道

 後半の1番(この日インスタート)、田中秀道は、「打ち下ろしで、あおり過ぎたかな」とティショットをOB。「あれには、自分でもビックリしましたよ」

 1オーバーとスコアを落としたが、この大会、ディフェンディングの意地がある。
 後半にさしかかり、激しく降りしきる雨の中にもかかわらず、たくさんのギャラリーもついている。
 「このまま、バタバタしたままでは終われない!!少しでも盛り上げないと」と、発奮。
 5番、7番、9番とバーディで盛り返し、2アンダー、12位タイのまずまずのスタートを切った。

 「1番のOBはさすがにビックリしましたね。そのせいで、その次の打ちなおしも曲げてしまったんですけど、寄せワンでダボで上がることができましたからね。
 今は、米ツアーから持ち帰った課題を、現場でやれなければ意味がないといろいろ試している段階でもあります。
 むこうでは、オールマイティ・・すべてにうまくないと、通用しない、と打ちのめされて帰ってきたんで…これまで、やったことのなかった8番アイアンでの転がすアプローチも多用したり、いろいろやってます。アメリカでは、それこそ、すべてのクラブを使ってのアプローチが要求されますからね。そういうシチュエーションには、積極的にトライしています。
 1番のOBの寄せワンも8番アイアンでのアプローチですよ。
 それにしても今日は、一瞬のあの激しい雨の中、本当にギャラリーの方がついてくださって…アメリカでは、当然のことながら、誰もギャラリーがいないラウンドもありましたから、ファンの方は本当に大事だと、身にしみました。ファンの方の前では、やっぱりしっかりしたプレーをしなくては、という思いにかられます。
 …もちろん、アメリカでも、どこでやっても、日本のファンの方には僕の成績が届くわけで、期待を背負っているのは同じこと。そういう気持ちでプレーすることが大事なんですよね」

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