Tournament article

アイフルカップ 2001

▼ 上位選手のコメント 「今日のスコアは偶然です」

首位発進にも渡辺司は渋い顔…

 「ここ鰺ヶ沢は、標高が高く、山の中腹に作られているので、グリーンの傾斜で、勘違いをしやすいんです。
 見た目はスライスなのに、実際はスライスしないとか、フックと読んで、スライスするとか…。その原因は、斜面でのプレーが多いために、方向感覚を失ってしまうからなんですね。
 僕はここで大会が始まる以前にも、イベントで2年間くらい、このコースに来る機会があって、けっこう、各ホールの傾斜は頭に入っているんです。
 だから、感覚でパットするんじゃなくて、各所の傾斜を覚えて、それにしたがってパットするように心がけているんですけど、それでも、予想しなかった曲がり方をすることは、まだまだ、多いですね。
 今日のこのスコアも、いくつかチャンスをはずしているし、うまく読みきれていない箇所もあります。
 そんな中でも、2パットでスコアが1つ縮められるパー5では、できるだけバーディで通過しておきたい、と思ってやっていたら、今日は4つのうち3つで取れて、これが大きいですよ。
 もっとも、僕は、5月のフジサンケイで敗れたときに、『とても疲れたので、このあと、秋までは、みなさんにお会いできないと思います』とコメントしたと思うのですが、実際、体力的には今もまだまだ、戦える状態ではありません。
 この年齢なりに、体力、技術ともに自分にできることは何かを模索中で、それがうまく消化しきれてない状態なんですね。
 やはり、最終日にスコアボードに載れるくらいの活躍ができそうなのは、依然として秋以降。だから、今日のスコアは偶然です。
 明日はもう、お目にかかることはできないと思いますが、自分なりに一生懸命にはやりたいと思っています」

関連記事