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〜全英への道〜 ミズノオープン 2001

「日本人選手に期待すること」

R&Aのステファン氏、グリント氏とともに、今年の開催コース、ロイヤルリザムアンドセントアンズについて、報道陣に説明する川田氏(右端)
全英オープン公式レフリー・川田太三氏

 「全英オープンと、日本人選手の歴史は、1976年にさかのぼります。
 現在は、日本ゴルフツアー機構のエグゼクティブディレクターをつとめる、鈴木規夫氏が、単身でイギリスに乗り込み、10位という輝かしい成績を残したあと、次々と若い力が乗り込んでいきました。
 78年以降には、全英オープンで常に安定した成績を残した青木功選手。
 84、86年と上位に顔を見せた中嶋常幸選手。
 そして、日本人の最高成績としていまだ記録が破られていない82年の倉本昌弘選手など、気難しい英国人たちに、『日本人選手のレベルの高さ』を示してきたのです。

 しかし、その後は、94年の丸山茂樹選手の活躍はあるものの、それほど、日本人選手の活躍は見られず、R&Aのみなさまから『日本人選手の活躍をもっと見たい』との声が高まり、日本で独自の予選を行うという、喜ばしいご提案をいただいた次第なのです。

 日本予選が始まって、すでに9年。
 日本ツアーにも、否応なしに世代交代の波が押し寄せています。
<  今年こそ、ぜひ、若い力で伝統の競技大会を盛り上げ、日本のファンのみなさまに、嬉しい報告をしてもらいたいと、私も願っております。

 また、私事ではありますが、今年も全英オープンの公式レフリーを承り、まことに光栄に思っております。
 会場のロイヤル・リザムアンドセントアンズは、バンカーの数300、コースのすぐ横には鉄道も敷かれ、頭を悩ませるルーリングが、たびたび起きることでしょう。
 今から、緊張しておりますが、精一杯、業務を努めながら日本人選手を応援させていただきたいと思っております。
 日本のみなさんも、ぜひ、ブラウン管から、大きな声援を送ってやってください」

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