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〜全英への道〜 ミズノオープン 2001

「練習ラウンドのつもりで・・・」首位の久保谷健一

 先週の会場で、空を見上げながら久保谷は、誰にともなく、こうつぶやいたものだった。
 「予選通過するってことが、どれほど難しいことか・・・みなさん、分かっていただけます?」
 先週まで、「ショットが、しっちゃかめっちゃかで」3週連続の予選落ち。

 今週も、ショットの不安と、予選通過のプレッシャーの、2つの“重荷”を抱えたままだったが、本戦が始まっても、「これは練習ラウンドなんだ」と思い込むことで、心の負担を軽くすることに成功した。
 66で回って通算10アンダー、単独首位。
 だが、好スコアより4週ぶりに、無事、予選に突破できたことのほうが、重要事項だったようで、「今日は気持ちだけで、予選通過できたようなものですよ」とホっと胸をなでおろした久保谷。
 「勝って全英・・・? まさか、今の僕には優勝する気はありませんよ・・・。っていうか、予選通過のことばっか頭にあるような選手が、イギリス行ってもだめでしょう?
 残り2日は欲を出さず、無理しないように頑張るだけ」と終始、消極的だったが・・・。

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