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〜全英への道〜 ミズノオープン 2001

▼ 2日目、トピックス「“僕”に対しての我慢比くらべに勝てたかな・・・」

いったんは沈みかけた田中秀道。執念で、再び単独2位にまで盛り返し

 前日初日、66をマークしながらも、この日2日目は、ドライバーをテイラーメイド320から360に持ち替え、スプーン、クリークもシャフトを入れ替えるなど、ウッドを総チェンジ。
 「変えざるを得ないくらい、ショットが曲がったということです」と、田中。

 「昨日の320はシャローフェースで、球が上がりやすいクラブ。でも、風の強いこのコースでは、上げたくないという意識が強くてショットを押さえ込み、その結果、曲がってしまったのかな、と考えたんです。
 ですから、ヘッド要領の大きい360で、ボンとぶつけていくという、易しいイメージに変えようと思ったんですね。
 本来なら、前の日に66を出して、クラブを変えようと思う人はいないと思うけど、昨日の僕は変えたくなるくらい、ショットのフィーリングが悪かったですから・・・」

 この日も、4番、5番でティショットをラフに打ち込み、連続ボギーとするなど、いったんは、「予選落ちも考えたほど」に沈みかけたが、「今日のコースの難しさ、午後からの風の吹き具合を考慮して、“これじゃ、優勝なんてできない”というイラつきはひとまず捨て」1日のスコア作りに専念したのが、後半の盛り返しにつながった。

 「明日以降の戦いのためにも、とにかくしがみつきたくて・・・。自分に対する、自分の我慢大会に、今日はなんとか勝てたかな、という感じ。
 勝って全英に行きたい。・・・でも、ここは、そういう単純な考えではやれない許されないコース。コースに対するかけひき、メンタル面でのかけひき・・・そういうものとの戦いにもなると覚悟しています」。
 田中が“公約”を果たすまで、残り2日―。


 

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