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日本プロゴルフ選手権大会 2000

通算5アンダー、単独2位につけている佐藤信人

16番パー4で3メートル。17番パー3では、左ラフからあわやチップインのナイスアプローチで50センチに寄せて連続パーセーブ。再三にわたるピンチを切り抜け迎えた最終18番は、残り135ヤードの第3打を8番アイアンで50センチに乗せて、バーディで締めくくった。
通算5アンダー、首位と1打差の単独2位で最終日を迎える佐藤信人は「明日はなるべく入れこまないようにしたいけど、いつもとコースセッティングも違うし、雰囲気も違う。今日からは2サムだったし、普通の試合と違うってことを、ひしひしと感じてスタートするときからテンションが高くなっていた。この試合のことを、30何試合分の1と考えるようにしたいけど、やっぱり意識しちゃうのはしょうがないですね」と、“メジャーの重圧”を体中で感じている。
しかし、4月のつるやオープンから今大会まで4戦で、3位、5位タイ、8位タイ、2位タイ。連続トップ10入りを果し、それが自信となっている。
「つるやオープンのときはさすがに久しぶりのV争いで、崩れたどうしよう、とか優勝したいとか、入れこんで緊張していたけど、だんだん慣れて、落ちついてできるようになってきた。最終日も前向きに、プレーできるような気がしますね」(佐藤)。

1年以上かけて取り組んできたスイング改造も「今80%完成しつつある」という。フック気味に握りすぎるグリップを直し、バランスの取れたスイングで理想のストレート系の球が打てるようになった。
「以前はV争いしていても、ショットがバラバラで、なんとかパットでもっていたようなものだった。でも、今は、パーオン率が68,94%で部門別2位。僕にとっては、これは夢のような数字。これはショットがよくなってきている証拠。明日は、この数字が支えになると思う」と、ツアー3勝目にむけ、佐藤は確かな手応えを感じている。

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