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サン・クロレラ クラシック 2000

「悪い予感がよぎったんだ」

14番でボギー。再び山本昭一に逆転され、弱気になった尾崎将司。

 14番で80センチのパーパットをはずした尾崎に対し、1打差で追う山本が、10メートルのロングパットを沈めてバーディ。
 再び逆点された尾崎はこのときの心情を、後でこう明かしている。
 「あのときは、『あ、やっぱりな』という思いがよぎったんだ…。悪い予感がよぎるなんて、これまでの自分にはなかったことだよ」

 6月のミズノオープン、7月の住建産業オープン広島と、今季は再三のチャンスを逃し続けた。そのたびに、「まだ、運気が引っ張り込めない」と、言い続けた。

 「知人に、昨年から今年前半にかけて、俺のバイオリズムは下降気味と言われていたんだ。これまで、そんなこと気にもしなかった俺が、今年に限って『確かにな』と思った。最近の俺を振り返れば、バイオリズムは確かにある。それが下降したときいかに立てなおすかが大事なんだ、と思ったりした。人の言葉にも耳を傾けてしまう、信じてしまう…それが最近の俺だったんだ」

 いったんは諦めかけた勝負。だが、最後の最後で、再び尾崎は運気を引っ張り込んだ。
 プレーオフ1ホール目に奪った、ピン奥2メートルのバーディパット。
 今季初Vが決まった瞬間、杉原輝雄の53歳5ヶ月25日を更新する53歳6ヶ月13日での最年長・優勝記録更新も決まった。(注※)
 「知人に言わせると今年後半からまた、俺のバイオリズムは上昇をはじめるらしい。これからだよ」そう言って尾崎は、不敵な笑みを浮かべた。

(注※ : ただしツアー制度施行後。ツアー制度施行以前を含む記録は、戸田藤一郎の56歳9ヶ月が最高)

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