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マンシングウェアオープンKSBカップ 2001

▼ 2日目、トピックス 「今週は、自分の得意分野で勝負するゲームプラン」

首位に浮上した山本昭一

 初シード入りの今季、これまで7戦出場して予選通過が、わずか1回。
 その原因を、山本昭一は、こう自己分析する。

 「僕は、ショートゲーム…特に、パットが得意分野。その分、ショットに不安を抱えるタイプで、だから、このオフは、ショット練習にかなり、力を入れたんです。そしたら、開幕戦ではショットがすごく良くなった。でもそのかわり、得意だったはずのパットが、びっくりするくらい、悪くなってた」

 慌ててパット練習に励むと、今度は、ショット練習がおろそかになった。
 「スィング軌道が一定していない」という欠点が、再び山本を悩ませた。
 「ショットが良くないと、気分が落ち着かない。でも、ショットばかりに気がいくと、パットが悪くなる…。頭に、血ばっか昇ってる状態でした」

 ショットとパットの両方がうまくかみ合わず、スコアが作れない焦りと不安…そんな山本にようやく、復調の兆しが見えたのが、2週前のフジサンケイクラシック2日目だった。
 5オーバー、68位からのスタートも、16番までノーボギーの3アンダーとまくった。

 「今週こそ、上位で予選通過できる…!!」

 だが、喜びもつかの間。
 あがり2ホールでダボ、ボギー。
 前半の貯金を、一気に使い果たした。
 1打差で、またもや予選カットに及ばず。コースを去るときの山本の顔は、怒りで真っ赤なっていた。

 「もう20年以上も所属している養老CCは、冬の間、雪でクローズされてしまうんです。
 それで、毎年、オフの間は、フジサンケイの会場の川奈で練習させてもらっていてね。
 特に今年は、ショット練習に重点を置こうと決めていたので、いつもより長めに滞在させてもらったんです。…だからなおさら、フジサンケイで良い成績を上げて恩返しがしたいと意気込んで乗り込んで来ていたのに、あがりホールでミス…。自分に、腹が立って腹が立って…」

 翌週の日本プロは、「頭に血が昇ったまま」臨んで予選落ちした。
 「でも、かえって、そこで開き直れました」と山本。

 「細かいことを考えても仕方ない、自分の持ち味(ショートゲーム)を生かして勝負してみよう、というプランを立ててみたら、今週は、ショットが悪くても腐らずにやれている」

 この日は、12番で7メートルの「長い目のパット」が決まるなど、“作戦”がはまって68。
 通算7アンダーの首位に浮上して、「なんだか、昨日今日と、ゲーム展開がすごく楽なんですよ」と晴れ晴れとした笑顔を見せた。

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