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マンシングウェアオープンKSBカップ 2000

今年、ミレニアムを記念する『ジ・オープン』

ゴルフは自然との闘いと言われる。
 この言葉を骨の隋まで感じさせるのが、『全英オープン』だ。
 全英オープン―。大会の正式名称は、『The Open Golf Champion Ship』。ゴルフ発祥の地で誕生し、世界最古の歴史を持つ大会である、というプライドが、名称の中に『British』すなわち、『英国』という固有名詞を使わせないのだ。

今年、ミレニアムを記念する『ジ・オープン』は、英スコットランドのセントアンドリュースを舞台に開かれる。その日本予選が今年も、先週の日本プロゴルフ選手権からすでに始まっている。

日本予選の対象となるツアーは7試合。「日本プロゴルフ選手権」「マンシングウェアオープンKSBカップ」「三菱自動車トーナメント」「JCBクラシック仙台」「PGA フィランスロピー」「タマノイ酢よみうりオープン」「〜全英への道〜ミズノオープン」までの、通算獲得賞金ランキング20位内の者でまだ出場資格を持っていない上位4人と、日本予選“最終戦”「〜全英への道〜ミズノオープン」の最上位者に権利が与えられることになっている。

毎年この時期、『ジ・オープン』出場権をかけた熾烈な戦いは、普段の、大会ごとの優勝争いとは、また違った興趣をツアーに添えてきたが、「2000年の今年こそ、行ってみたい。セントアンドリュースが夢だったから」といった声が選手の間から多く聞こえ、例年にない盛り上がりを見せている。

挑戦権獲得に、大きく踏み出したのが佐藤信人(=写真)だ。佐藤は、先週の日本プロゴルフ選手権で国内メジャー初制覇。「今年のもっとも大きな目標のひとつが“セントアンドリュース”でした。その第1歩を踏み出せたことが、すごく嬉しい」と、同選手権の優勝インタビューで語っている。
もちろん、対象試合のうちのひとつで勝てたからといって、出場が確定するわけではない。以降の成績によっては、たとえ優勝者であっても、ふるい落とされてしまう可能性はある。

今年、名誉ある切符を手に入れるのは、いったいどのプレーヤーだろうか。『ジ・オープン』への険しい道のりは、いま始まったばかりだ。

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