片山晋呉は逆転賞金王をかけ、最終戦に挑戦

　インタビュールームに入るなり、「嬉しいけど、もう1週だよ！！」と、片山が悲鳴をあげた。
　この優勝で、佐藤信人を抜いて、賞金ランク2位。
　トップの谷口徹に、約800万円差までつめよった。今週の沖縄オープンで単独2位以上の成績を挙げれば、逆転賞金王の可能性も出てくる。連戦で体はヘトヘトだが、最後の望みをかけて片山は、“もう1週”、激戦の中に身を投じることになった。

　ただ、困ったことがひとつある。実は片山、今週の沖縄オープンは初出場なのだ。
　「というか、沖縄に行くこと自体、初体験なんです。沖縄の芝やコースの状態ってどういう感じなのか、まったく予測つかないですからね…。すごい苦しい戦いになると思うけど…やるだけやります」

　現在、ランクトップの谷口徹は、米ツアーのQスクール挑戦の真っ只中。沖縄オープンにはエントリー済みではあるが、帰国は今週水曜夕方の予定で、初日までにスケジュール調整が間に合うか、微妙な状況だ。
　それについて片山は、「谷口さんがいてもいなくても、どっちでもいいけど…」といったんは無関心を装いながらも「でも、いたほうが、ツアーが盛りあがるのは確かでしょう？」と、さりげなく、直接対決の挑戦状。

　片山の初の沖縄上陸は「火曜日。6時半の飛行機で会場入りします」。先入りして、ライバルの登場を待つ予定だ。

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