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東海クラシック 2000

「どんなにリードしても、リードされているつもりで」

谷口徹が、2試合連続優勝に王手をかけた。
通算12アンダー、2位と3打差の首位。
だが、「まだ上に、16アンダーの人がいると思ってやる」と谷口。
どんなにリードを奪っても、攻撃の手は緩めない。
最終日こそ谷口の本領発揮だ。

 「今日のプレーは自分では、けっして良かったとは思っていない。
 曲がったショットもあったし、2番パー(右ドッグレッグ)では、(山越えの)セカンドショットも『球を上げてスライスをかけて』と思ったんですけどね(突き抜けてグリーン左のガケ下、そこからアプローチもミスしてグリーンオーバー)。結果的に5メートルのパーパットを入れて、ピンチをしのぎましたけど、やっぱり刻んどいたほうがよかったかな、と思うし、反省点はたくさんあります。

 10番からは消極的になってしまったし、リズムも良くなかった。

 2位と1打差になったとき、大事に行こうと思った瞬間に弱気になった。
 『もっと飛ぶ』と計算して、飛ばなかったり、ボールコントロールがうまくいかなくなってしまいました。

 でもまあ、今日はミスも多かったかわりに、ピンチも落ちついてセーブできたし、いい勉強になった1日だったかな。
 15番では、再び『自分は今、負けているつもりでやるんだ』と、思ってプレーしたら、勇気が持てましたからね。

 明日も、『自分はいま1位なんだ』と思わずに、上に16アンダーくらいの人がいると思ってプレーするつもりです。どんなに自分がリードしても、リードされてるつもりでね。

 毎週毎週、優勝争いをして、自分なりに経験を積んではいるけど、やはり明日はプレッシャーがかかるでしょう。
 その結果、ミスしても、それは仕方ない。そのあとまた、ひとつひとつを前向きな気持ちでやっていければいいと思う」

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