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全日空オープン 2000

田中秀道、2日目棄権

痛みを堪え、懸命に戦った田中だったが…。
「スイング改造で無理な力がかかったのかも…」

 米ツアーのエアカナダで自己最高の22位となり、「非常にいい感触を得て帰ってきたのに…」と、田中秀道はうなだれた。

 同大会出場前から、「よりストレートに近い、フェードボールへ」球筋を変え、それも「かなり良いイメージになっていた。すごくうまくなった気もした」と、だんだん完成に近づいていた。
 しかし、「良かっただけに調子に乗って、あまりにも急激に、今までと違うことをやりすぎてしまった…」この日、6番のティショットの瞬間、左手筋に鈍い痛みが走ると、その後は「全ショットで、痛みが走った」という。それでも堪えてプレーを続けたが、9番でボギーを叩くと我慢も限界。
 「握ろうとすると、手からヒジにかけて痛みが走って、両手(握力)20ずつくらいでしか握れず、力が抜けてしまう。これ以上は、ちょっと厳しいかな、と…」やむなく棄権を決めた。

 「主催者、ファンの方に対して情けない」としきりに頭を下げた田中。
 この日は、そのまま札幌市内の病院でレンゲン検査をしたあと、自宅に帰ってディフェンディングチャンピオンでもある、来週のアコムインターナショナルに備え、治療に専念する。

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