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日本プロゴルフマッチプレー選手権プロミス杯 2000

▼ 2回戦、主な組の結果とコメント芹澤信雄、20ホール目で葉彰廷に勝利

2日目のスタートホールの打順は競技委員のコイントスによって決められる。その結果、芹澤は後攻でのスタートだった。
「ゴルフはあきらめちゃいけません」

 14番ホールで1メートルのボギーパットを外した芹澤信雄は、この段階で対戦相手の葉彰廷に対して3ダウン。
 残りホールは15、16、17、18の4ホール。つまり次の15番がアップドーミー(取られると負け)ホールになる。その15番、ボギーとした葉に対して芹澤はバーディ。
 しかし、マッチプレーの場合、差は1つしか縮まらない。
 16番で1メートル強のバーディを外した芹澤はまたもアップドーミーの危機に晒される。
 続く17番パー3のティショットは左のバンカーに入れ、芹澤・万事休すかと思われた。

 だが、対する葉がグリーンオーバーのミスショット。
 これを見た芹澤は途端に息を吹き返し、バンカーから20センチにピタリと寄せて楽々パー。葉は寄らず入らずのボギーを叩いて芹澤の1ダウンで18番へ。

 その18番は、芹澤が第2打を40センチにつけるスーパーショット。マッチイーブンとし、勝負はエキストラホールにもつれこんだ。
 これで流れをつかんだ芹澤は、その2ホール目に5メートルの快心のバーディパットを沈め、1アップとして3回戦進出を決定した。

★ 芹澤信雄
 「諦めていたところでいいショットが出るようになったし、相手もミスをしてくれて、急に勝ったような気分になりましたね。ゴルフは諦めちゃいけません。僕は内容が悪くなってもゲームを投げないタイプだから、最後にこういう展開にできたんでしょうか。
 ショットの調子は悪くないのですが、グリーンが以前、勝ったとき(96年)よりも重くて、パットがほとんど決まりません。バーディを取ったのはほとんど1メール以内のばかりで、今日入った一番長いのは最後の5メートルでした。
 久々に緊張感のあるゴルフができています。マッチプレーは運が勝敗を左右しますけど、僕は出場できるランキングじゃないのに出られた。これも運といえるでしょう。出場できて、しかもここまで勝ち残ることができたのも、欠場した人に感謝しなければいけませんね(笑)

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