Tournament article

久光製薬KBCオーガスタ 2000

伊沢利光は6番でスーパーイーグル

快心のショットで杉本を振りきった。

 554ヤードの6番パー5、残り250ヤードの第2打で、伊沢が快心のショットを放った。

 3日目のピン位置は、右エッジから5ヤード。
 この狭いエリアに2番アイアンで、「今回最高」という球筋で、ピン右2メートルにピタリと止めてみせた。
 「3ウッドじゃ大きかった。だいたいあのへんと思って打ったけど、風でやや右に流されましたが、あのショットは、自分でもちょっと酔ってましたね」
 楽々イーグルを奪って、2位の杉本との差を広げた。

 先週39位と健闘した全米プロで、「ドローボールの必要性」を痛感して帰国。
 アドレスをやや開き気味に、ダウンスィングでヘッドを早めに返すように変えて3日目まで戦ったが、ティショットでうまくフェアウェーを捕らえられなかった。
 「新しい打ち方は、アイアンではうまくいくけど、ドライバー、3ウッドに関しては前のやり方のほうがいいことに気付いた」と反省した。
 3日目終了後、ホテルで作戦を練りなおすと、前日までわずか5ホールだったフェアウェーキープホールが最終日には逆転し、「ラフに行ったのが5ホールだけ」と、安定性を取り戻した。
 「今日のショットは80点。残り20点は、後半にもう少し、フェアウェーを捕らえられれば…」
 アメリカから帰国後、すぐに会場に直行した疲れも吹き飛ぶ、今季2勝目。全米プロから今大会までの2週間は、伊沢にとって実り多き時間だったに違いない。

関連記事