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〜全英への道〜ミズノオープン 2000

「瀬戸内海が、“せつないかい”になってしまうのはイヤなんで…」

先週のよみうりオープンで再び襲ってきた左膝の痛みもおさまり、地元・広島県のこの大会で元気な姿をアピールしたい、と田中秀道がやる気だ。

「膝の状態は、先週ほど深刻ではありません。イギアの成瀬さん(ツアーに同行するフィットネススタッフ)と話して、あまり痛みについて考えすぎないように、といわれました。やはり、昨年の(ヒザを痛めるきっかけとなった)全米プロのときのあの衝撃が、頭に残っていて、不安があるんですよね。またあれが来るんじゃいないか、と思うと、意識しすぎてしまう部分もあって。だから、今週はテーピングもはずして、あまりその部分を圧迫させないようにしています。
先週、先々週と、アップダウンのきついコースだったにせよ、膝を引きずりながら、という情けない姿をファンのみなさんに見せているので…。今週はフラットなコースでそれほど負担もないし、頑張りたいと思う。
ただ僕としては、前に木があって、そこをキュッと曲げていくほうが好きなんです。でも、ここはドンと広くて…僕としては毎年、苦手なコースではあるんですが、世界に行こうとか、ナマイキなことを言っているくらいなんだから、こういうコースもこなさないといけないとは思う。今日、コースをまわってみて、昨年までよりティグラウンドに立ったとき、それほどイヤな感じはなかったですしね。
ここはコースと戦うと、コテンパンにやられて、“瀬戸内海”というより、“せつないかい”という感じになってしまうような気がするんで(笑)、コースとの戦いというより、自分との戦いという気持ちでプレーしたいですよね、地元・瀬戸内高校出身の僕としましては…。
 今、ヒゲを伸ばしているんですけど、これは前に、ひげを剃ったあと何週間か調子が悪くなったことがあったので剃れないでいるって感じかな。膝も悪いし、足をひきずりながらプレーしているような人間が、爽やかな顔をしているのも何なんで、ドロドロな雰囲気で、ワイルドにやってみようかな、と(笑)。
オヤジは、予選通過したら会場に来る、言っているし、これが全英への最後のチャンスだし、頑張りますよ」

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