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タマノイ酢よみうりオープン 2000

「今年に入ってパットがいい…クラブがいいから!(笑)」

真板潔は今年40歳。もし勝てば、遅咲きのツアー初優勝となるだけに、自身、何か心に去来するものがあるようだ。
「今、気持ち的にいろいろある。思うところはありますけど、それはもし、明日勝てたら話したい。今は言わない」。

90年に賞金ランク52位でシード入りすると、93年を除いて9年。ツアー未勝利ながらシード権を守ってきたが、もともと定評のあったパットに不安を感じ始めた98年、99 年は60位、61位と低迷。
それが、今年に入って自身初戦のダイドードリンコ静岡オープンで5位に入るなど、好調が続いているのは、「なによりパットがよくなった…クラブがいいから!!」と、愛用中のオデッセイ社のマレット型パターによって、“得意分野”が復調したところが大、と強調した。
通算10アンダー、単独2位で迎える最終日最終組に「ちょっと驚き。明日は大変!」と戸惑いつつも、「最近してない優勝争い楽しみですね―」。ファンにとっては、優勝後に打ち明けてくれるという真板の今の心境を知るのが、楽しみといったところだろうか。

「今日はいきなり出だしから5メートルのパーパットが入ってくれたんです。長めのパットの調子が非常にいいですね。ショットは…そんなによくないんですけど、今日のスコアはちょっと驚き。出来すぎです。久しぶりだから、大変だよ明日は(笑)。
今年は春先から調子が良くて、第1戦の静岡では5位に入って、もうシード権は大丈夫だと思う。そう思ったら気分的にすごく楽になって、ゴルフが楽しくなってきました。
ここ2年ほど、ギリギリで取れる感じだった。シード取るのが精一杯で、積極的にいけなかったんです。どうしても、『シードだけでも取らなくちゃ』という気持ちが先に来て、堅く堅く、守りに入ってしまっていた。
優勝争いは久しぶり。これまで、そんなの出来るような心境でもなかったですしね。でも、今年は気分的に楽な分、上位でがんばりたいです。
このコースはやらしいホールがいくつかあって、OB出ちゃったらどうしようもないけど、ビビってやっててもしょうがないし、OBしてもしょうがないって気持ちでね。僕も40歳を過ぎていろいろ、思うところもある。そう、いくつかね。でもそれは、勝ってから話したいな」

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