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三菱自動車トーナメント 2000

「負け方としては、悔しくない」谷口徹

 谷口徹が最終日、65でまわって通算8アンダーでホールアウトしたのは、最終組の宮瀬の約45分も前のことだった。結果を待つ間、知人と談笑したり、壁を使ってストレッチングをしたりで時間をつぶし、宮瀬が18番グリーンにあがってくる直前には、 18番のギャラリースタンド横で力強い素振り(=写真)を繰り返した。
 ホールアウト後、駆け足であわただしくプレーオフホールに迎った宮瀬に対し、待ち時間が長かった谷口は、不利だったのかもしれない。

プレーオフ2ホール目。バフィーで打った第2打は、わずかに距離が足りず、グリーン手前のバンカーへ。「バフィーはギリギリのクラブ。スプーンだったら届く距離だったんですけど…」
 バンカーから「パーフェクトなショット」(谷口)で1.5メートルに寄せたが、このバーディパットを打つ前に、先に宮瀬にイーグルを決められ、「初めての経験」というプレーオフに敗れ去った。

「プレーオフの1ホール目、宮瀬君がサブグリーンに乗せたときに、僕はもっと突っ込んでいかなければいけなかった。サブグリーンからのアプローチは非常に難しいですからね。でもしょうがないです。2ホール目の宮瀬君のショットは素晴らしかったし、イーグルパットも、入りそうな気はしていましたから。宮瀬君のナイスプレーです。負け方としては、悔しくはない。
 僕自信は、今シーズン最高のゴルフができたと思う。開幕からあまり調子は良くなかったし、勝てればなおよかったけど、95点はつけられると思います。調子があがってきている、という証拠だと思う。
 (今週開催の米ツアー『メモリアル・トーナメント』で3日目65を出してトップに立った)タイガーの試合を今日の朝、見ていたんです。すごいなあと思った。彼はあれほどスコア差をつけているのに、まだチャンスパットを入れにいっている。あれくらい、前向きなゴルフをしなくちゃいけないと思って今日は、スタートして行ったんですけど…。
 全英オープンにはぜひ行きたい。もうスケジュールには入れてあるので、変更はしたくない。頑張りますよ」 

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