Tournament article

ゴルフ日本シリーズJTカップ 1999

大会初出場の手嶋多一と今野康晴は、揃って「コースが難しい!」と悲鳴をあげた

賞金ランク13位の資格で出場の手嶋多一

「ひとつも優勝しないで初出場っていうのも寂しい」と手嶋。先週は所属先のミズノの先輩・米山剛に1打差で敗れ、初Vはまた逃げていった。

 今季は4月のつるやオープン(3位)、JCBクラシック仙台(3位タイ)ヨネックス広島オープン(3位)で、再三チャンスを逃している。

 ここでビッグなタイトルを獲得しておきたいところだが、この日プロアマトーナメントで初舞台をラウンドして「えらい難しいコースで、明日の初日からどうしようと思ってます」と戸惑いの表情。「今週はチャンスはないでしょう」と終始、弱気だった。



4月の中日クラウンズチャンピオン、今野康晴

 4月の中日クラウンズで初優勝をあげて、この大会初の出場権を得た今野は、「“初めて”の気負いはないです。逆に、予選落ちもないし(この大会は予選カットがない)、気楽な気持ちでやろうと思います」と語った。

 クラウンズでは、尾崎直道、尾崎健夫と、尾崎家の追走を振り切って勝った。 しかし初V以降、腕のケガや故障が重なり、調子は思わしくない。

 「それにこのコースはむちゃくちゃ難しいんですよ。グリーンがラインを読み間違えると、ぴゅーっと行っちゃう。大変です」とお手上げ。

 「でも、初出場で無様なことはしたくないから…」と、プロアマトーナメント終了後は、懸命に練習に励んでいた。

  • 大会用の新しいクラブを試す今野(右)

関連記事