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住友VISA太平洋マスターズ 1999

今季の宮瀬を支え続けた言葉は…

 昨年は、最終戦の沖縄オープンまでシードが決められず、ピンチに立たされた。その沖縄オープンでは35位。すべりこみで今季のシード入りを決めたのだった。

「あんなに苦しんで、苦しんで、終わってみたら、たった1打差、たった数万円差で決まるいう世界だった」(宮瀬)。

 まさに「天国と地獄」の1年を経験した宮瀬には、昨年シーズンが終わったときに、先輩と慕う加瀬秀樹に言われたこの言葉が、胸にこたえた。

「ヒロ(宮瀬の愛称)、1打の重みを大事に、戦わなくちゃいけないぞ」。

 今季前半はなかなか芽が出なかったが、終盤戦が近づくにつれて徐々に調子をあげ、この日の勝利に結びつけた。

 「きょうの優勝は、加瀬さんの言葉を大事にしてきた結果だと思っています」。

 宮瀬の賞金ランクは、このVで一挙に7位(62,262,601円)。今年の最終戦は笑顔で迎えられそうだ。

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