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ヨネックスオープン広島 1999

鈴木規夫・ツアーディレクターの「大会のみどころ」

 先週、日本列島を襲った豪雨は、広島県にも大きな被害をもたらしました。家だけでなく、家族や友人を亡くされた方も、たくさんいらっしゃると聞いております。深くお悔やみ申し上げます。
 選手らも、大会4日間を通じ、常に遺族の方々へ哀悼の意を表すことにしています。会場内に義援金ボックスを設置してチャリティを募ったり、報酬の一部を寄付したりと、選手らも、この活動が少しでも地域の役に立てばいいという願いで一杯です。集まった義援金は、大会終了後、すぐに今大会の実行委員から「集中豪雨の見舞い金」として県に寄付することが決まっています。
 コース内は、18番ホール左の250ヤード地点にあるバンカーとバンカーの間が崩れたくらいで、特に大きな豪雨の被害はまぬかれました。今週は、それほど天気の大きな崩れはないとの予報ですし、無事、大会が開催できることに、ほんとうに感謝したいですね。
 
 コースは、各ホールを松林にセパレートされた典型的な林間コース。木々を越えてゆける高めの弾道と、精密なコントロール性が、確実にフェアウェーをキープするために、なによりも必要となってくるでしょう。
 6月はじめの仙台クラシック以来、ジャンボ尾崎が久しぶりに顔を見せますし、ジャンボの長男・智春君や、現在・米ジョージア大2年生の今田竜二君など、将来を嘱望されたフレッシュな戦力も加わって、大会はよりいっそうの盛りあがりを見せものと期待しています。

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