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住地ゴルフチャレンジトーナメント 2025

若原亮太が通算23アンダーで5月の惜敗のリベンジを果たす!

栃木県にあるセブンハンドレッドクラブを舞台に行われた『住地ゴルフチャレンジトーナメント2025』の大会最終日。夏らしい爽快な青空の下で熱戦が繰り広げられた。

 

優勝したのは3日間通算23アンダーでプレーした若原亮太。首位と1打差の2位タイからスタートした若原は1イーグル、7バーディ、ノーボギーの63でラウンド。優勝へのプレッシャーがかかる最終日をボギーフリーで淡々とスコアを積み重ねた。

「5月の福井で悔しい思いをしたので、こんなに早く優勝できたのは嬉しいです」。

5月の『JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP in FUKUI』では初日、2日目とトップに立ちながら最終日に伸ばしきれなかった。

「あの時は最終組というのもありましたけど、それを意識しすぎて硬くなっちゃいました。今日は伸ばさないと勝てないと思っていたので、バーディをどう獲るかを毎ホール考えながらプレーしていました」。



福井で勝ちきれなかったことで、そのあとは課題と向き合い続けた。その一つが「練習でできていることが試合ではできなくなること」だ。

全てのプロゴルファーにとって最大の課題と言える難題だが、若原なりに出した答えは周囲のプレーに左右されないことだ。

「今日は最終ホールのボードを見るまで全く周りのスコアを見ませんでした。スコア的にはまず早い段階で20アンダーに乗せること。そこからいくつ伸ばせるかという感じでプレーしました」。


 

若原は2020年にツアープレーヤーに転向してファイナルQTまで進み、2022年はACNツアーにフル参戦。翌年のレギュラーツアーへの出場資格を獲得した。順風満帆で2023年に突入したわけだが、そこでプロの壁にぶち当たる。

「何もかもが通用しなくて、本当にこの先どうしようかと思うほど。課題がありすぎてという状況でした。そんな中でQTもサード落ちで2024年はほとんど試合に出られずでした」。

「試合に出てなんぼの世界」と若原が表現する通り、試合に出られないということは職場が無いことを意味する厳しい世界。それでも自分にはレッスン等ではなく、自分がプレーして稼ぐ道しかないと心を奮い立たせて課題に取り組み続けた。

「去年は本当に辛かったし長かったですね。たった1年ですけど、どんどん若い選手が出てくるし、自分の強みを見失うとどんどん埋もれてしまう世界なので」。

初心にかえるとはよく言うが、試合に出られない時期に改めて自分のゴルフを向き合った。自分ができることは何なのか、自分の強みは何かのかを真剣に考え、練習に取り組んだ。その結果が今回の優勝に繋がったと言える。前回の福井での惜敗もこの優勝のためのステップだったのかもしれない。少しずつだが、着実に階段を登り続ける若原の今後のさらなる活躍に期待したい。




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