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石川遼 everyone PROJECT Challenge 2025

6年ぶりの最終日最終組でも、高野碧輝は自分のゴルフに徹するだけ

通算11アンダーで迎えた最終9番パー4、高野碧輝は思わぬピンチを迎える。

ティショットを左に打ち出したことで、グリーンを直接狙えなくなったのだ。やむを得ず、グリーンの右サイドを狙い、そこからフックをかけてグリーンに乗せる方法を選択。ピンまで残り約110ヤードの距離を52度のウェッジで打ったが、イメージどおりに左に曲がらず、そのままグリーン右サイドの斜面へ。ピンが右サイドに立っていたため、難しいアプローチを残したが、左足下がりのライからボールをフワッと上げて40センチ手前に寄せた。



なんとかピンチを切り抜けたことで首位と1打差の単独2位で最終日を迎えることになった高野。前日は6アンダーをマークしながら自己評価を65点としたが、この日は5アンダーだったにもかかわらず、自己評価は75点だった。スコアよりもショットの調子がよかったことがプラス要素になった。ちなみに、100点をつけるときは50台をマークしたときとのこと。


最終日を最終組で迎えるのは19年の『大山どりカップ』以来6年ぶりになるが、気負いはない。「そんなにボギーも出ないと思いますし、自分のやることは変わらないですからね」。もちろん、目指すは優勝だが、ラウンド中は順位やスコアを気にせず、あくまでも自分のゴルフに徹する。「無謀にピンを攻めるのではなく、3~5メートルのバーディパットをずっと打ち続け、半分以上入れば勝てると思います」。


19年の『大山どりカップ』は最終日を単独首位で迎えながら、5位タイに沈んだ。それから6年の歳月が流れたが、今度こそプロ初優勝を奪いにいく。

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