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石川遼 everyone PROJECT Challenge 2025

高野碧輝はまさかのミスにショックを受けながらも、全体的には満足

6バーディ、ノーボギーの65をマークしたにもかかわらず、高野碧輝の自己採点は65点と激辛だった。そのマイナス35点分の多くを占めた要因は、16番パー5でのセカンドショットにある。15番ホールまでに6つのバーディを奪っていた髙野は、16番のティショットもフェアウェイに落とす。579ヤードと距離があるので、無理に2オンを狙わずに2打目をフェアウェイに刻もうとした。6番アイアンで放ったボールはなんとフェアウェイよりも大きく右へ向かって飛んで行く。フェアウェイを右から左へ横切るように流れるクリークにこそつかまらなかったものの、ボールはクリークの右サイドまで飛び、しかも赤杭の内側で止まった


「左のスパイクを脱いで、左足をクリークの中に入れて構えました」。ピンまでの残り115ヤード、左足下がりのライだったが、ピッチングウェッジでボールを上げることには成功。グリーン手前まで運び、寄せワンのパーをとった。「刻もうとしてそれですからね。論外だなって感じでした」と、自分に対してあきれたような表情を見せた。



曲がるといえども、以前よりはショットの精度が上がっている。ティショットはフェアウェイをとらえ切れないとはいえ、林まで入るほど曲がらなくなった。「このぐらいの曲がり幅で、パッティングが入れば優勝も狙えると思います」と、前を向く。聞けば、先週は次戦の『エリートグリップチャレンジ』を開催する予定のゴールデンバレーゴルフ倶楽部をラウンドしたところ、80回叩いたという。これではいけないと思い、スイングをもう一度基本から見直した結果、少しずつだがショットがよくなった。


この日はあまり好きではない雨が降っていたにもかかわらず、6アンダーの2位タイでフィニッシュした高野。

2日目に向けての抱負を聞くと、「攻めと守りのメリハリをつけて回ればいいスコアが出ると思うので頑張ります」と、積極的にピンを狙うホールと安全にいくホールを明確にして回り、今日のゴルフが偶然ではないことを証明する。



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