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三井住友VISA太平洋マスターズ 2025
堀川未来夢も降参。金子駆大が5打の大量リードで最終日へ
金子駆大(かねこ・こうた)が2位と5打差をつけ、首位を守った。

3日目の最終組で回った堀川未来夢(ほりかわ・みくむ)が絶え間もなくなめからに脱帽した。
「上手いです。曲がる気配がないです。曲がる間(ま)がないです。おめでとうございます」。
まるですでに金子の優勝が、決定したかのような口ぶりだった。
先輩プロがひれ伏しても当然の完璧な7アンダー「63」だった。
スタートからとにかくショットがピンを刺して、1番から2メートルの連続バーディ。
苦手克服のために、4年前から使う中尺パターのクロスハンドも好調で、難しい6番では4メートル残したパーパットもしのいできょう1日ボギーなし。
7番では4メートルを決め、奥3メートルを沈めた8番でまた連続バーディが来た。
10番で2メートル半を沈めて以降は、終盤まで静かだったが、最後18番では、125ヤードの第3打をピン奥2メートルにくっつけバーディで締めくくると、思わずガッツポーズも出た。
「最終日にひとつでも伸ばしておきたかった」。
大量リードで単独首位をキープし、今季5回目の最終日最終組を維持した。
現在賞金2位。
初優勝を飾った5月の「関西オープン」以来の通算2勝目なら、現在1位の生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)を抜くのは確実だが「これだけリードして最終日を迎えるのは初めてなのでどうなるか…」。
どちらかというと、思いは秘めておくタイプ。
寡黙なリーダーの代わりに、再び登録者数42万人を誇る饒舌なユーチューバーが断言した。
小平智(こだいら・さとし)と李尚熹(イ・サンヒ)と共に、3人タイの5打差2位から追う堀川。
「流れですか? 流れは彼にあります。僕の流れは一寸もありません。優勝は彼です。え?もう1日あるんですか? いま5打差。では7打差、8打差で優勝ですね。おめでとうございます」と、早くも降参した口ぶりだが、はたして、日曜日の御殿場ではどんなドラマが待っているか。















