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ANAオープンゴルフトーナメント 2025

昨季賞金王のPGA選手が見せた土曜日の粘り。金谷拓実は「優勝目指して」

金谷拓実(かなや・たくみ)は2差2位から最終ラウンドをスタートさせる。

前日3日目は、1差のトップで出ながら、すぐに大槻を追う立場に変わった。
「なかなかバーディーチャンスを作れるところも少なかったし、スコアを伸ばしやすい状態で、良いプレーが出来なかった」と、前半は、右1メートルにつけた4番と、5番パー5の連続バーディにとどまり、後半は、12番のひとつだけ。

「大槻選手も素晴らしいプレーをしていたので、もっといいプレーをしないといけない」。
6アンダーの「66」で回った大槻に対して、3アンダーの「69」にとどまった土曜日のゴルフは悔やまれるが、「悪い中でもノーボギーでプレーできたのは良かった」。

約3メートルをしのいだ8番のパー3や、9番では手前からのアプローチがあらぬ方向に飛んだが、奥から2メートルを拾うなど、むしろ、度重なるパーセーブが2打差の2位に踏みとどまらせたともいえる。

特に終盤の粘りは秀逸だった。
チャンスホールの17番パー5で、約50ヤード残した3打目は、右側から木が垂れ、「下を通そう」と最初PWで構えたが、またすぐハウスキャディさんのほうに戻った。


2本のウェッジをもらって再び逡巡。わずかに見つけた木と木の隙間をめがけて60度のウェッジを握り直すと、ピン横に約4メートルのチャンスを作ってみせた。



昨季ファイナル予選会を突破して、いま懸命にシード入りを模索するPGA選手の真骨頂。


最後18番も、右の林のラフから奥の観客スタンドに打ち込むミスもあったが、しぶとくパーセーブ。
ボギーなしの「69」で耐え抜いた。




翌最終日は、夜中に道内に発生した線状降水帯の影響で、プレーもどうかと危ぶまれたが、コース管理のご尽力で、予定より30分しかスタートが遅れずに済んだ。

日米を行ったり来たりする強行軍の中、今季の国内2戦目で逆転のVチャンス。
「しっかり集中して準備して、最高の状態で臨みたい。明日は沢山バーディーを取って、優勝目指して頑張ります」と、気迫がこもった。

📺中継スケジュール
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7:30~10:00 (1番ホールLIVE・CS日テレ ジータス)
15:00~16:25 (日本テレビ系列、ほか全国25局ネット) 
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